ガナゴビー修道院へ
2012年 07月 22日
さて、皆さんとお別れして今日はシストロンの町へスケッチをしに出かけました。
シストロンはデュランス川岸にあり、シストロン名物のボーム岩には圧倒されます。
これが城塞です。
この町は紀元前2000年ほど前から存在していて、イタリアとローヌ川流域を行き来するための町として発展していました。
シストロンは『プロヴァンスの門』(la Porte de la Provence)との別称を持ち、ビュエック川とデュランス川が合流する戦略上重要地だったとかで、1483年ルイ11世の時代には城壁を大きく補強。
そしてシストロンに架かる橋は、古代から19世紀にかけ架けられた恒久的な橋で唯一残っているものだそうです。
私達は中世の典型的な鉄製の鐘楼をスケッチ。日影を求めてバールでコーヒーを注文。コーヒーを飲みながらスケッチしました。
さて、デュランス河に沿って南下し、ガナゴビー(Ganagobie ※地図B地点)という小さな村の修道院に。
ここの修道院は9世紀に建てられたそうです。宗教戦争やフランス革命の波を受け破壊されましたが、再生され、現在でも修道士たちが生活しています。
この教会の入り口はなかなか見事な彫刻で飾られています。中央にキリストが右手を上げて祝福し、4人の福音書記者に囲まれています。
聖堂の祭壇後部の窓から差しこむ光とロウソクの光で聖堂内は幻想的...。
また聖堂内の床を覆い尽くす大理石のモザイクは目を引きます。
西側には黙想の回廊が...
見学後、裏手の見晴らし台まで行ってみました。昔のお墓の跡もあり、いくつか蓋が開けられていました。たぶん、新しいお墓にうつされたのかもしれません。
道のわきには、暖房用の薪が積んでありました。切り口の色がきれいで思わず写真に撮ってきました。
十字架は見晴らしの良い所にあります...
修道士の方に会いました。彼は「毎日、兄弟のお墓でのお祈りと高台からデュランス河を眺めるのが日課」と話してくださいました。
私達は教会の入り口をスケッチ。
そして見晴らしの良い駐車場からデュランス河を眺めながら、もう一枚スケッチ。
ここでも夕空がキレイでした...