ピンク&ピンク
2014年 09月 15日
今年の夏は例年のようにからりと晴れた日が少なく、気温もイマイチ上がらず...結局、カマルグへ来ても海で泳ぐよりも、車に乗ってグルグル走っては寄り道していました。
カマルグ公園内では、野鳥や放牧されている白いカマルグ馬や黒毛牛を見かけます
野鳥の中でもフラミンゴのコロニーがいくつも公園内あり、塩田や塩田近くの池に餌を求めてやって来ます。今年は8月中旬からフラミンゴのヒナ鳥をよく見かけるようになりました。灰色の羽のヒナ鳥たちはヒナ同士で固まって行動していました。
カマルグのフラミンゴは塩田や塩分濃度の高い池に生息するアルテミア (Artemia) という赤い小型の甲殻類を食べています(以前のブログ記事で『プランクトン』と記載しましたが...) そのアルテミアを食べるフラミンゴの羽は濃いピンク色に染まっていくわけです。
拡大するとミジンコのようなエビのような...
アルテミアは1億年前から変化していない『生きた化石』。
エーグ・モルトのコンスタンス塔からみた塩田がピンク色だったのはアルテミアが大繁殖している証拠。それが観光客誘因にもなっていて、プチ・トランという観光案内用の乗り物でピンクの塩田を見学できます。非日常的な景色を見たい方にはおすすめでしょうか...。
カマルグの塩は古代ローマ時代から良質な塩の産地として知られ、開発が2000年以上続いた天然海塩は『甘み&苦味&こく』の三拍子揃い!
私が良く使うのは『グロ・セル:gros sel』という粗塩タイプで、パスタやジャガイモを茹でるのにGood!
最高級塩は「フルール・ド・セル:fleur de sel」※塩の花
昔は夏の塩田にうっすらと浮いた塩の結晶を手で集めたもの。今では丁寧に集めていますがスコップを使用。お刺身やカルパッチョなど繊細なお料理に最適。また僅かな量でも塩の旨味があるので、塩分控えめの方にはこの塩で焼き魚も良いかもしれません。
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