人気ブログランキング | 話題のタグを見る

旅行中のPhotoやお絵かきなどをアップするぞぉ~、なのでこのblogをスタート♪ パンとRoquefortチーズが大好きな私がご飯と魚を毎日食べたい相方と出会い、まずは2010年南仏でのバカンスから...


by kyo_youpi2010
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

私にとっての原風景:南伊豆


一夜明けても興奮さめやらぬ私達。朝焼けを部屋から眺めていました...。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_2484456.jpg

少しずつ明るくなってきました。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_2492948.jpg
チェックアウトはなんと11時なんですが、今日は西伊豆まで行く予定なので、後ろ髪ひかれつつも出発。熱川館は写真中央で左がお風呂&露天風呂がある建物です。見晴らしの良い渡り廊下でつながっています。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_250151.jpg

今井浜、白浜、下田、弓ヶ浜、そして下流。下流の村も変わってない。あ~、懐かしいぃ...!
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_251085.jpg

さて今日のお目当ては下流と大瀬の間にある入り江。蓑かけ岩が見渡せる場所で、昔、休暇を過ごす家があったところです。私が小学5年の時、父が見晴らしの良い丘の上に家を建てて、数年後に丘の下の海に近い所にももう1軒建てました。夏休みには家族&友人合わせて20人以上が過ごしていたかもしれません。すでに2軒とも手放しているので他人の所有ですが、どうなっているか見たくてやってきました。
ここは昔バス停「見晴らし台」があり、当時の茶店の建物は残っていました。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_2533933.jpg

茶店から国道を見渡すと...今は山の上に風力発電があります。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_255051.jpg
見晴らし台から海を見ると、懐かしい風景!
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_2555041.jpg

さてここから雑木林を抜けて丘の上の家に行って見ました。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_2563313.jpg
下の写真右手のブロックは上り疲れた父や母が座って煙草を吸ったところ。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_257685.jpg

これが上の家です。浴室の窓が見えます。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_2573558.jpg

こちら側は下の家に下りていく階段です。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_2583359.jpg
でも雑草がすごくて進めません。別の道を使って降りてみました。
以前お隣さんだったK坂さんの家から男性が出てこられたので話を伺いました。東京の方が2軒とも購入して所有しているようです。しかしここ3年は体調を崩していらしていないとか。結局、下の家(海まで0分)のまわりも草が生い茂って近寄れませんでした。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_30398.jpg
下の写真は家の駐車場から海へ行く道です。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_3139100.jpg

この道右横にはPainさんの家があります。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_3505594.jpg
左横はHさんがお一人で住まわれていたのですが今は東京に移られたとか。お会いした男性によると、「銀の海」という近くのホテルが貸別荘として使っているそうです。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_17101481.jpg

道を下り、我が家よりもっと海に近いところにI氏邸がありました。テレビのサスペンスドラマに何度も登場したイタリア風白亜の洋館でしたが、塩害で維持できず取り壊されて昔の面影は残っていませんでした。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_321229.jpg
ここから甥っ子たちと泳いだ場所が見えます。そばの岩には相変わらず鳥居が!
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_4223672.jpg

ここから道を見上げると駐車場が見えます。海から上がって、一息ついて見上げた懐かしい風景だわ!汗拭き用のタオルを首にかけた母が、なんだかベランダにいるような...
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_333131.jpg

30年近く私は夏休みを過ごしたところです。私にはとてもなつかしい場所。たくさん写真に収めることが出来て大満足。ここから正面に見える大瀬の蓑かけ岩にも行ってみました。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_364215.jpg


蓑かけ岩は、なんだかとっても小さくなったような気がします。昔は空に刺さるように岩山が突き出ていたと思うのですが...
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_372889.jpg

私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_375534.jpg
大瀬の港横には浜があったのですがコンクリートの防波堤に姿を変えていました。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_382651.jpg


お昼は大瀬港の先の磯料理いそ船で頂きました。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_39369.jpg
お値段は、女将さんのお言葉に甘えて内緒の?000円だったのですが、大きなスズキのかぶと焼き、スズキの洗いなどの刺身盛り合わせ&わさびが丸ごと1本添えられています。もちろん 鮫の皮を使ったおろし器も!極太ひじきの煮もの、根野菜&干しシイタケ入りモツの煮込み、大根&柿&きゅうりのサラダ、ホウレン草のお浸し、野沢菜と揚げの煮もの、味噌汁、ごはん、お漬物です。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_393879.jpg

私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_3104666.jpg


私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_395854.jpg

新鮮で愛情こもった料理は本当に美味しかった~! 朝取りのおミカンも袋にいれてお土産に頂いてしまいました。本当にごちそう様です。
食事をしてから分かったのですが... 昔、大瀬の家の隣が火事になったとき、我が家に被害が出ないように地元の消防団の一員として、ここのご主人が火消をしてくださったとか。
ご主人、女将さん、ほんとうにありがとうございました。
じ~んと胸が熱くなる思いで出発。本当に人の出会いやら縁って不思議だと思います。無駄な出会いはないのですね...。
次に行った先は石廊崎の灯台!石廊崎港に車を停めて坂道を登って行きます。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_3113313.jpg

私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_3122114.jpg

灯台の手前にはジャングル・パークがあったのですが廃墟になっていました。昔と変わらぬ姿の灯台が見えてきました。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_3124871.jpg
ここから伊豆半島の先端が見え、先まで歩いて行けます。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_313595.jpg

階段途中の岩には張り付くように石室神社が建っています。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_3142332.jpg

私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_315092.jpg

ここでスケッチをしていたら声をかけてくださる方が。年配のご夫婦と女性の一行です。彼らは今年2ヶ月かけてフランスからピレネーまで歩いたとか...サン・ジャック・コンポステーラ(巡礼の旅)をしたのです。そしてその巡礼の旅に参加したご婦人はフランス語を勉強中とのこと。私達は歩きこそしませんでしたが、今年の春に巡礼の道をたどって旅行したのですから、なんという偶然でしょう!
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_317512.jpg

一気に盛り上がってしまいました。そして今回、皆さんは2003年から春と秋に数十回に分けて日本海側の新潟から長野、甲府と徒歩で横断し、今まさに石廊崎に着いたのだそうです。
いやはや、おめでとうございます!健康って素晴らしい!幾つになっても色々なことに挑戦出来ますね。私達も皆さんからパワーを頂いてさらに西伊豆に向かいました。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_3231715.jpg


私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_3234864.jpg


入間の海蔵寺に明治7年(1874)入間沖で座礁沈没したフランス・マルセーユの郵便船『ニール号』の遭難者招魂碑があるので立ち寄りました。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_3244030.jpg


私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_3245877.jpg

この船は私達がよく泳ぎに行くマルセイユの近くのシオタの造船所で1864年に造られたそうです。オーストリアのウイーンで開かれた「ウィーン万国博覧会」に出品した美術品を日本に送り返すために、1873年9月18日(9/18は相方の誕生日だわ!)にマルセイユを出港したのです。
下が1873年(明治6年)ウィーン万国博覧会の日本館の図です。これらの美術品を船に乗せていたのですね...
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_16144787.jpg

当時のニール号の写真
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_3371398.jpg

しかし、1874年(明治7年)3月20日に大しけで入間で座礁してしまったのです。相方の親友は代々はフランス海軍軍人で大の日本通...。彼の祖父様はフランス海軍中将として明治時代東京在住だったくらいですから、彼はこの事故の話を聞いているかもしれません。次回お会いしたときに伺ってみましょう。
下記のリンク先はフランス語




※ニール号について調べた記事はこちら
「ニール号とウィーン万博そしてジャボニスム」
「ニール号から引き揚げられた作品」
今夜は雲見温泉の大漁で一泊1人2300円で予約。ライダー一行が急きょキャンセルになったとかで、泊り客は私達だけ。
私にとっての原風景:南伊豆_d0167041_15453540.jpg
おかげで露天風呂も貸切状態。湯船ではすぐ横の川のせせらぎが聞こえて来ます。

by kyo_youpi2010 | 2012-11-21 02:47 | Japon