モロッコ土漠の町Akka,Tata,Foum-Zguid
2013年 03月 17日
今日は最初にアクカ:Akkaのそばで『オウムエラック:OumElack村の彫刻』を探したので見つからず...
土漠のタイヤ跡をたどったのですけど結局迷子!
たまたまジープで通りかかった国境沿いの警備兵に訪ねたら「付いて来い」と言うので彼らのジープの後を必死に付いて行ったのですが...
この先の坂道が思いのほか傾斜がきつく、下るときにキャンピングカーの底を思いっきり地面で擦ってしまった!車の下から『ガンガン』と妙な音がするので追しょうを断念。車を停めて後部下をのぞくと暖房兼温水装置のパイプ2本とも切断!トホホッ...このままの状態で先に進むことにしました。
ここから砂丘のそば-メルガの町までは土漠と石ころだらけの大地です。ベルベル人特有の見どころも多く、美しいカスバも残っています。ヤシの木が茂ったオアシスが現れればそこには村があり、近くにはカスバもある、そんな風景が多い地域です。
反対車線から来るのが、モロッコの定期遠距離バス。一日1~2本走っています。
少しずつですが砂地が多くなってきました。果敢にも自転車でモロッコ旅行をするカップルとすれ違いました。日差しも強いし一日の気温の差が激しいのでかなりハードな旅行ですよね。
タタ:Tataの町の手前の丘にカスバが見えたので寄ってみました。
小さな村は土と藁で練ったブロックを積んで家を建てています。家から娘が出てきてお昼をご馳走したいと... 相方は誘いを断るのは無粋だというので、パンを持参して豆スープをご馳走になりました。
モロッコの村の家に初めて入りました。家の床は地面のままで、居間だけゴザが敷いてあります。窓にはガラスがありません。水と電気は使えます。ガスはというとコールマンのキャンプ用ガス台のようにボンベの上に五徳のような器具が付いています。母親が子供4人での食費が大変だとアラビア語でぼやいています。※娘は小学校でフランス語を習っているので通訳
お昼のお礼にフランスから持ってきた缶詰類、日本から持参したキティちゃんの文房具、母親からの希望で痛み止めなどの市販のお薬。さらに娘が「あなたの携帯電話」と言ったのですが、これは私に必要なものなので説明してお断りしました。子供たちと一緒にカスバの一部を見学しましたが、村人のゴミ捨て場になっていました...残念。
出発間際に、小学生の弟達にかっぱえびせんやクッキーをプレゼント!
日本の旅行ツアーでは美しい・魅惑のモロッコばかり見るのでしょうが、私は本当のモロッコの一部分を体験できました。王族を除くと国民は中流のアラブ人と大多数の貧しい人だと相方が言います。でも彼等の人懐こい明るい性格が、そんな貧しさを吹き飛ばして楽しく日々を送っているようです。
少女の村からタタ:Tataの町へ行きさらに進むと、大地は土漠からだんだん砂が多くなってきました。
岩山の急斜面には木が一本もないので、雨が降ると一気に斜面を下り、大地は一瞬にして水があふれ地面を削って大河となって流れていきます。水の力はものすごい!
ミニ・コロラド渓谷のように、激流の爪痕が残っていました。
今日の風は砂を飛ばしているのでしょう...車の後ろは砂煙で波のようなうねりが出来ています。
今日はフム・ギッド:Foum-Zguidのキャンピングで一泊。