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旅行中のPhotoやお絵かきなどをアップするぞぉ~、なのでこのblogをスタート♪ パンとRoquefortチーズが大好きな私がご飯と魚を毎日食べたい相方と出会い、まずは2010年南仏でのバカンスから...


by kyo_youpi2010
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四角いマルセイユ石鹸


四角いマルセイユ石鹸_d0167041_21464679.jpg
「四角い石鹸。これがまたしかくすぎて使いにくい。現地の方はどうやって使ってるのでしょう?ぜひ教えてください。」というご質問を頂きました。
17世紀、ルイ14世によって製法基準が決められ、現在でもその基準に沿ってマルセイユ石鹸がつくられています。
オリーブオイルが原料のものは、オレイン酸が主成分で70~85%になります。最近では他の植物オイルでの製造でもマルセイユ石鹸と呼ばれていますが、オレイン酸が多いのはやはりオリーブオイル。マルセイユ石鹸は、天然100%で環境にもお肌にもやさしい石鹸として世界中で親しまれています。
フランスではリネン工業の発展に伴い、洗濯洗剤としてもこの石鹸の需要が増大したとか...。お肌の弱い人には全身(※頭皮も)を洗うだけでなく、食器洗い、肌着、布や革製品の洗濯、拭き掃除などにも安心して使えます。手荒れ予防だけでなく、乾燥したフランスではお肌の保湿効果もあり、洗浄後もしっとりしています。
オリーブの油から単離されたことが由来で命名された『オレイン酸』を多く含むタイプのマルセイユ石鹸は、冷水に溶けやすく洗浄力も大ですから、洗濯機がない時代、この石鹸をゴシゴシと布にこすりつけて洗濯していたのです。
四角いマルセイユ石鹸_d0167041_2148778.jpg

つまり、日本で主流の石鹸は手に握りやすい手を洗うのに適したサイズ。マルセイユ石鹸が『大きく四角』なのは、どうやらゴシゴシと布にこすりつけるための洗濯石鹸サイズだったからなのかも... 多分。
四角いマルセイユ石鹸_d0167041_21484852.jpg

※もし、由来をご存知の方おられたら教えてください。
相方から聞いたのですが「四角く大きなマルセイユ石鹸は洗濯に使っていたなぁ~」と言っています。使っていくうちに小さく&欠けたら身体を洗ったり手洗い用にしたとか...。また、大きな石鹸を適当な形に切って使うこともあったそうです。とはいえ、現在のフランスでは、もっぱらボディーソープやらシャンプーに、様々な洗剤が主流です。

※石鹸の切り方:マルセイユ石鹸は結構柔らかいのですが、硬くなってしまった時は、電子レンジで10秒~ほど温めてから包丁で切ります。

※天然100%なのに、商品として72%と刻印されるマルセイユ石鹸:含まれるピュア・ベジタブルオイルの含有率が72%以上ということで、それ以外は水分9%と1%の塩ということらしい...。本場のマルセイユ石鹸は、苛性ソーダはフランス産の天然苛性ソーダを使用。塩化ナトリウム(塩)は地中海のカマルグ地方やミディ地方の天然塩。
購入の際は、石鹸のラベルを見てみるのも面白いですね。
by kyo_youpi2010 | 2013-07-02 21:57 | France