ジェネピー:Génépi
2013年 08月 10日
アルプ・ド・オート・プロヴァンス:Alpes-de-Haute-Provenceの、ボーヴゼール:Beauvezer(※下の地図赤☆印地点)へ向かって出発!
ここには相方の友人フランソワの別荘があり「遊びにいらっしゃい~」とお誘いをうけたのです。
ちょっと遠いので、1日目はシステロン:Sisteron(※地図黄色〇印地点)に住む友人のクリスチャン宅へおじゃましました。
新入りの猟犬がお出迎えです。ジーナという1歳のメス犬なのですが、無駄吠えしないしとっても友好的!
こんな自然の多いところに暮らす犬は幸せだわね~。私は夕食までの時間、ジーナをスケッチして過ごしていました。
ところで...、今夜の食後に勧められたお酒がこれ!
ジェネピー・デ・ザルプ:Génépi des Alpes。初めて飲んだのですが香りがとてもよく、すごく美味しい!!!
ジェネピーとは、標高の高い所で生育するハーブの『ニガヨモギ』と、アルプス独特の硬質の水、40度以上のアルコールと砂糖で作った、薫り高くて癖になる味のアプサン(薬草系リキュール)です。
ニガヨモギの香味成分であるツヨンにより、幻覚などの向精神作用が引き起こされるとされ、一時は製造中止になったお酒です。
英名はworm wood(ワームウッド)。つまり、楽園から追放された蛇が這った跡からこの植物が生えてきたという伝説に由来するそうで、ちょっと怖いイメージですね。
たくさん摂取すると、含まれるツヨンにより嘔吐、神経麻痺などの症状が起こるとか...。また、習慣性が強いので連用は危険だそうです。あのゴッホやロートレックも中毒になったくらい。
下の絵はゴッホ『アブサン』 (absinthe, 1888)
姉夫婦の山梨の庭に生えていた『うぶ毛の生えた白っぽい植物&黄色の花』は、もしかしてニガヨモギなのかも?