モアイ像の伝説
2014年 01月 07日
今回の旅行では太平洋の孤島イースター島にも寄ります。
現地ではラパ・ヌイ島と呼ばれているイースター島は、1722年の復活祭の夜にオランダ探検隊がこの島を発見したことに因んで名づけらました。
イースター島と言えば「モアイ像」...。
私達がイースター島へ行くことを知った相方の友人が何冊か本を貸して下さいました。そのなかの一冊は「立てた石像にロープを2方向から巻きつけ、両脇のロープを大勢で順ぐりに引いてモアイを回転させながら運んだ」というもので、この運搬方法では丸太は使っていません。
モアイの運搬のために高いヤシの木が生い茂った森が絶滅したという説をも覆していたのです。
※現在では運搬用に伐採して森が絶滅したと考えられていません。
モアイ石像は島で採れる石材で造られ、高さが1~10メートル&重さは最大で約80トンで、最長18キロ先の祭壇まで運ばれました。
ラパヌイの伝承による『モアイは祖先たちから与えられたマナと呼ばれる霊力によって自ら歩いた』とは信じられませんが、モアイを歩かせた科学者の実証動画を見つけました。公開日2012年6月21日
[YouTube via National Geographic]
この実験では、モアイ像の頭にロープを巻きつけてロープで引っ張り歩かせるというもの。友人の本で解説されていた運搬方法とよく似ています!
米ハワイ大学のテリー・ハント文化人類学教授と米カリフォルニア州立大学ロングビーチ校のカール・リポ文化人類学教授が、ラパヌイの63歳の考古学者セルヒオ・ラプのアドバイスから、高さ3m、重さが5トンのモアイ石像の複製を造りました。
アドバイスのポイントは二つ
「前方に重心がある突き出た腹部」
「Dの字を横にしたような形の底部」
複製の石像を立てて3本の丈夫なロープを頭部に巻き付け、現地18人の協力を得て像を左右に揺らしながら前進させ、みごと数百メートル動かすことに成功したのです。 ※使用した丈夫なロープも複製品かどうか不明
先住民の伝説「モアイは歩いていた