サント・マリー・ド・ラ・メール教会
2014年 09月 03日

サント・マリー・ド・ラ・メール:Saintes-maries-de-la-Mer村にやって来ました。
村と言っても今では観光地化し、レストランとお土産屋とホテルが建ち並び、溢れるほどの人々が訪れるので、夏場の人口は市町並み。

さて、今日のお目当てはマリア・ヤコベとマリア・サロメ、サラの遺体が発見されたと言われている教会です。
教会内は観光客ばかりで、英語、ドイツ語、イタリア語が聞こえます。

祭壇の下にはサラが祀られていました。
別名は『黒い聖母マリア:sainte marie vierge noire』。エジプト人の娘サラは、ロマ(ジプシー)の守護聖女で、5月に行われる第1回目の式典行列には各国から多くのロマ(ジプシー)達がこの地に集まります。

一般に黒い聖母マリアと呼ばれるものに聖画・像がただ単に黒ずんだものを指す場合やエジプトのイシス信仰の流れをくんだ聖母子像がありますがそれとは別。
※私は専門ではないので詳しいことは不明。下の写真がサラとは異なる黒い聖母子像と呼ばれるもの。

これは『マリア達の耳』と名付けられた大理石の彫刻で、なんでも1448年の聖杯探しの際に、この教会の古い建物跡からマリア・ヤコベとマリア・サロメ、サラの遺骨とともに発見されたのだとか...。

さて、下がマリア・ヤコベとマリア・サロメです。彼女たちは迫害を逃れるために、マグダラのマリアとともに舵もマストも無い小舟に乗り、この地に漂着し、この地の名前の由来になったのでした。

教会のマリア達の絵

下はこの地を訪れたゴッホの作品。※wikipediaから転写


書き忘れていました...
サント・マリー・ド・ラ・メール教会の屋根に2.5€で上がることが出来ます。屋根瓦の上を歩いて眺める景色は、まさに『南フランス~』

関連記事:マグダラのマリアが漂着した浜