オリーブの木
2016年 02月 18日
今日はちょっと『オリーブの木』について。
...といってもイタリアの連合政党のことではありません。
イタリアと言えば、スペインに次いで世界二位のオリーブオイル生産国。我が家で使用しているオリーブオイルもイタリア産。去年まではカラペリ:Carapelliの愛用者だった相方が、定期購読している雑誌ネイチャーの『オリーブオイル特集』を読んでからモンニーニ:Monini(イタリア産)に変更。どうやらこちらの方が健康に良いらしい。旅行中にモンニーニ以外にもお薦めのエキストラバージンオイルがあれば試してみたいですね。
さて、南イタリアの郊外の半分はオリーブ園が占めています。州や地形、またはオリーブの種類によって剪定が違うのか高さがまちまち。樹齢50年くらいのものから樹齢も500年以上まで様々で、300年を超えるものは幹をくねらせ枝を張って、その堂々たる姿は美しい~。
下は傾きすぎて石を積んで支えています。
根元が爪を立てて踏ん張っているみたいな幹で、おそらく樹齢は400年以上。幹の中心が空洞になっても生存可能なのですね。
私たちが訪れたとき、食用黒オリーブの収穫時期だったのでしょう。
プーリア州やカラブリア州のオリーブ畑には、オリーブの実を集めるためのネットが地面を覆い、さながらモダンアートのようでした。
実は去年、プーリア州・レッチェ県(Lecce)のオリーブの木・約1100万本のうち10%がピアス氏病菌に感染して大問題になりました。葉が枯れ始めて深刻なダメージを与える病気で、今もって有効な対策がないため、軽い場合は枝を払い、木全体が菌に侵されたものは伐採して根こそぎ処分したそうです。
以前同じ細菌でアメリカ・カルフォルニアのブドウ園が大損害にあったのでイタリア農民たちは戦々恐々。このまま対策が見つからないと、フランスやスペイン、ギリシャだって他人ごとではありません。そしてカルフォルニアのようにブドウの木が感染すればその損害は計り知れない...。
PS. パレルモに到着してから天気に恵まれず土砂降りの雨。午後には雨が上がったのでほんの少し市内を散策。明日は本格的に市内を見学予定。