ニール号から引き揚げた作品展示
2017年 01月 22日
ブログを書こう書こうと思いつつ、後回しになっていたニール号の船荷について。
昨年12月7日に相方と訪れた上野の東京国立博物館・常設展。
そこで、あのウィーン万博に出品されニール号と共に海底に沈んだ重要文化財に出会ったのです。
ウィーン万博に出展した国宝級の芸術品を満載したフランス郵船「ニール号」が座礁した事は、以前のブログで書きましたが、192箱とも193箱とも言われている積み荷のうち、博覧会事務局(現在の東京国立博物館)によって引き揚げられたのは、わずか68箱分だけ。源頼朝の刀とか北条政子の手箱はいまだに海底の底なんですね。
※名古屋城の金鯱は、香港で積み荷の詰め替えで船に入らずじまい。おかげで難を逃れたのですから流石アッパレ!
....で、引き揚げられたうちの二点ですが、
ページトップの写真 右上の「銹絵葡萄図角皿(さびえぶどうずかくざら)」
ところで、尾形乾山作の「銹絵角皿」は江戸時代18世紀の作品で、葡萄図のほかにもう一枚、写真右下の「銹絵観鴎図角皿(さびえかんおうずかくざら)」があります(東京国立博物館が所蔵) 尾形乾山は あの尾形光琳の弟で、すぐれた作陶家としてよく知られています。
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